画図百鬼夜行 陽之巻

(国立国会図書館所蔵)

解説 生きたまま魂が遊離し、他の人の前に現れる、あるいは災を なすものを生霊といいます。好きな男性を奪われて嫉妬する 女性が、無意識に自分の生霊を飛ばして、奪った女性を責め るようです。時には相手を殺してしまうようです。
有名なのは「源氏物語」の六条御息所で、光源氏を奪った夕 顔に生霊としてとり憑き、殺してしまいました。これは夢で 見ていたが、無意識のうちの行為でした。